【感想】TBSドラマ「陸王」第2回
TBSドラマ日曜9時からの池井戸シリーズ「陸王」。
(ほんの少しだけネタバレがあります)
今回も宮沢紘一役の役所広司さんの演技が素敵でしたね。
「こはぜ屋」という昔から続く中小企業のお坊ちゃんらしい、無垢というか純粋さを武器に人を巻き込んでいく様子を違和感なく演じられています。
飯尾聡さん演じる飯山晴之に工場を見せて「あなたを必要としているんだ」というメッセージを伝えた方法は同世代の視聴者をぐっとさせているのではないでしょうか。
あと、思うように就職活動が上手くいかない大地(山崎賢人)の「誰からも必要とされないってけっこうきつい」って分かる。
私も就職活動が上手くいかなかったタイプで、就職浪人しました。だから、大地の言葉はぐっと来るときがあります。
でも、勝手なことを言えば、大地はもう少し台詞で表現した方が伝わりやすいかもしれません。「口ではきついこと言っているけど、こはぜ屋が、お父さんが大好きで心配で仕方がない」という役どころで、今回も飯山が工場に来たときにこっそり見ているというシーンがありました。
「何で見ているのか」という大地の感情がよりストレートに伝わればいいのになあと思った次第です。
飯山が考案した「シルクレイ」の特許使用の許可を得たこはぜ屋。次回からはソールの開発が始まります。
公式HP(TBSテレビ)
宮沢(役所広司)の懸命な説得によって、「陸王」開発にかかせない素材「シルクレイ」を使用できることになったこはぜ屋。飯山(寺尾聰)は特許使用の条件として、自分自身も陸王の開発チームに加わりたいと申し出る。こうして陸王の本格的なソール作りが始まろうとしていた。しかし富島(志賀廣太郎)は、一度は会社をつぶした飯山という人間が果たして信用できるのか懐疑的な目を向けていた。
一方、アトランティスからスポンサード契約を打ち切られた茂木(竹内涼真)は、怪我を治すため藁をも掴む思いで宮沢が送った陸王に足を入れた。その履き心地に驚きを隠せない茂木だったが、走るうちにソールの不安定さが露呈して…。
「一度会社をつぶした人間」に対して社会は厳しいなあ。
でも、私的には小薮の悪人演技(演技というより素?)がツボ。